長かった残暑もようやく落ち着きを見せ、秋の訪れを感じるようになってきました。地域によっては、あっという間に寒くなり薪ストーブシーズンに突入するのではないでしょうか。
冬の前にやっておきたいのが煙突掃除です。今回はモキ製作所のショールームに設置している薪ストーブを例に煙突掃除の方法をご紹介します。
煙突掃除のポイント
- 薪ストーブシーズン前に掃除する
- ススを吸い込まないようにマスクを着用
- ススで汚れてもよい服装で
- 屋根に登って掃除するときは安全対策を十分に
煙突掃除が必要な理由
1つ目の理由は、火災を防ぐことです。
薪ストーブを使うと薪が燃えたススやタールが煙突の中に付着します。煙突の掃除をしないとどんどんススが溜まっていき、その溜まったススに引火し火災の原因となることがあります。
これを煙道(えんどう)火災といいます。
煙道火災を防ぐためにも定期的に煙突掃除が必要となります。
2つ目の理由は、煙の逆流を防ぐことです。
ススやタールの詰まりで排気の流れが悪くなり、煙の逆流することがあります。
また、薪ストーブを使っていない期間に煙突内に鳥が巣を作ることがあります。これも煙が逆流する原因になりますので、シーズン前には煙突の掃除を行い確認することが大事です。
煙突掃除の道具
写真の左上から時計回りで
- ススを入れるビニール袋
- ガムテープ
- 軍手
- 煙突内を掃除するブラシ(ワイヤータイプが掃除しやすくおすすめです)
- ほうきとちりとり
どれもホームセンターで買えます!
煙突掃除の方法
室内側の掃除方法
- 煙突掃除ができるようにストーブを横に移動します。
- もし取り外せる煙突があればこの時点で取り外すと落ちてこないので安心です。
- ススが落ちてきてもいいように煙突にビニール袋をつけます。ビニール袋をガムテープで固定するとススをしっかりと受け止めることができます。
- ブラシを煙突に入れて上下に動かし、ススを落とします。
- 横に掃除ができる場合は横も同様の手順でススを落としていきます。
当社では秋から春先にかけて日中に薪ストーブを使用しますので、使用頻度はやや高いと思います。その状況でのススの溜まり具合は写真のようになりました。
室外側の掃除方法
室外側は地上からと屋根からの掃除があります。
地上からの掃除は室内と同様、煙突にビニール袋を固定してブラシでススを落とします。
ワイヤータイプのブラシだと奥までブラシが届き広い範囲を掃除できるのでおすすめです。
屋根に上がって掃除するときは主に煙突の外側を掃除します。煙突のトップ部分は無理に外さなくても結構です。
煙突の外側に付着しているススをブラシや雑巾できれいにしていきましょう。
煙突掃除の注意点
- 煙突掃除中はススが舞ってしまうので必ずマスクを着用してください
- 汚れてもよい服装で行ってください
- 屋根に登って掃除するときは安全帯を装着するなど安全対策を十分にしてください
まとめ
今回は当社のショールームに設置している薪ストーブを例に煙突掃除の方法をご紹介しました。実際に煙突掃除をされる際は設置方法や場所に応じて掃除をお願いします。
煙突掃除をしてみて感じたのは、「この作業を自分で行うのは結構大変だな」ということです。
ご自身で掃除をするのが難しい場合は無理をせずに専門業者にお願いしてくださいね。
きれいになった煙突で薪ストーブライフを楽しみましょう!
煙突掃除の動画も是非ご覧ください!