今回は長野県諏訪市の諏訪園芸振興協議会様が主催する、無煙炭化器実演会の様子をご紹介します。諏訪園芸振興協議会は諏訪農業農村支援センターと諏訪市と6町村によって構成され、長野県が目指すゼロカーボンへの取り組みを農業分野から推進しています。そして、今回モキ製作所の”無煙炭化器M100”のデモンストレーションを実施されるとのことで、ぜひ私たちもお手伝いを!と伺いました。
まずは、諏訪園芸振興協議会の会長のご挨拶があり、ゼロカーボンへの取り組みを進めていく意気込みを感じました。
(会長)「地球温暖化の原因である大気中の二酸化炭素が増加しています。それに対して各分野でも出来ることを実践したい。長野県が目指す脱炭素化・ゼロカーボン政策への取り組みを農業分野でも推進したいと考えています。そこで、そのまま燃やすと二酸化炭素を大気中へ放出してしまう果樹の剪定枝ですが、炭にして土壌に還元することで、二酸化炭素の放出量を抑えることができます。」
剪定枝を”炭化して土壌に還元する”考え方は「4パーミル・イニシアチブ」と言われます。4パーミル・イニシアチブとは、世界の土壌表層の炭素の量を0.4%=4パーミル増やすことで、人為的に大気中に放出される二酸化炭素の量を相殺し、実質の二酸化炭素排出量をゼロに!という国際的な取り組みです。
会長さんの熱い思いや、国際的な政策にモキ製作所の製品が貢献できることをうれしく思いました!説明が終わり、いざ着火です。あいにくの雨ではありましたが、モキの無煙炭化器は少しの雨くらいではひるむこともなく着火しました。
その後はこの地域で多く栽培されている、リンゴの剪定枝をどんどん投下していきます。諏訪園芸振興協議会さんが一か月前から剪定枝を乾燥させてくださっていたこともあり、みるみるうちに剪定枝は炭化していきます!
十分に燃えたところで水をかけて消化します。
そしてこちらが無煙炭化器によって出来上がった”炭”です!
炭化器によって剪定枝が炭になっていく様子や、炭化器の燃えっぷりに果樹農家さんたちも納得のご様子でした!
炭ができた後はせっかくのモキ製品ですので、最後に参加者の皆様からの質疑応答の時間を設けました。ここではいくつかの質問を抜粋させていただきます!
質問①:使用後の洗浄・保管はどうすればいいですか?
回答:特に洗浄は必要ありません!保管方法は、可能なら雨風が当たらないところに保管することを推奨しています。
質問②:炭化にはどれくらいの時間がかかりますか?
回答:ちゃんと乾燥させておいてもらえれば、軽トラック一台分を一時間で炭化可能です!
質問③:野菜畑に炭を撒くときのポイントはありますか?
- 回答:出来上がった炭を畑にすき込むように撒いてください!土壌が柔らかくなり水はけがよくなります。また微生物もより活発に働いてくれます。
以上のような質問がありました。今回のようにお客様からの疑問にお答えする中で、私たちも日々多くのことを学んでいます。
他にも気になることや、疑問点があれば、弊社にいつでもお気軽にお問い合わせください。ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!
”無煙炭化器”についてもう少し詳しく知りたい!という方はリンクを張っておきますので、ぜひご覧になってみてください。