第4回目となる北海道レポートをお送りします。
最後となる4回目は北海道旭川市近くの鷹栖町にある「森のようちえんぴっぱら」さん。
ところで皆さん「森のようちえん」って知っていますか?
森のようちえんって何?
「森のようちえん」は、自然の中で子どもたちが遊びを通じて学ぶドイツ発祥の教育の場です。子どもたちはほとんどの時間を外で過ごし、森や野原で遊びます。子どもだけでなく親や保育者も一緒に自然の中で学ぶことができるので共に成長する事ができます。
活動は自然のペースに合わせて行われ、子どもたちは自由に興味のあることを探求できます。これにより、子どもたちは他の人と協力する力や創造力、体を動かす力を育む事ができます。また、森のようちえんは子どもたちが自然とどう向き合うかを学ぶ事ができるため、将来的に持続可能な社会を築く助けにもなっています。
子どもは元気が1番
施設に到着し、松下園長に案内してもらうと、園内が手作りで溢れている様子が目に飛び込んできました。子どもたちが楽しそうに作る姿が目に浮かびます。
特に印象的だったのは、子どもたちの元気なあいさつです。大きな声で「こんにちは!」と迎えられ、その元気の良さに驚かされました。(薪ストーブのお兄さんこんにちは!と言われました。せっかくなので否定せずに優しい子どもたちからのお土産の言葉として頂いて帰りました。)
元気なあいさつはあいさつをされた人にも元気を与えられると私は思います。これは大人になって社会に出たときにもきっと役立つはずです。やはり、子どもの元気さは何よりも大切なことですね。
小さなプロフェッショナル
園内でモキ製作所の「MD70K」を発見。すると1人の子どもが慣れた手つきでストーブに火を付けました。大人顔負けの着火作業にびっくり。(MOKIの新入社員も付けられないような気が・・・)
子どものたくましい姿に感動すら覚えました。
お話を聞くと東日本大震災の後、子どもたちにも必要な事として、年長になったら男の子も女の子も火をおこせるように教えているようです。
私もこの災害が多い時代、何かあった時に子どもたちが自分たちで生き抜く力として、火をおこせる事は必要なスキルだと感じていて、小さいころから大人が「火は危ないから触っちゃダメ」ではなく、一緒に火を使いながら扱い方や危険性を教えて行くことが重要だと思います。
普段ストーブは羽釜でご飯を焚く用に使ってくれているみたいです。この日は1人のお友達が海外に帰ってしまうという事で、カレーを作ってみんなでお別れをする会をするのだと、子どもに教えてもらいました。
外の遊び場には秘密基地のような施設が一杯。
子どもたちは自由に好きな事をして走り回っていました。
犬も友達
最近は室内で飼う犬が一般的ですが、一昔前は外に犬小屋があり、犬がリードに繋がれている家も多かったと思います。私は犬を飼っておらず臆病だったので、子どものころ犬を飼っている友達の家に行く時は、犬のリードの長さを計算して大周りで玄関まで行っていました。
しかしここでは、子どもは臆することなく犬と友達のように一緒に遊んでいて、自分と比べて「たくましいなぁ」と思いました。写真の子もおそるおそるですが犬に触ろうとしている姿が可愛かったです。
工房も子どもたちには遊び場
敷地内には松下園長のご主人が作業している工房があります。実はMOKIのストーブを導入してくれたきっかけは、最初にご主人が「MD70K」を工房に入れてくれたことなんです。
そこで「MD70K」を気に入ってくれたご主人が奥様である松下園長に薦めてくれた事で「MD70K」を幼稚園にも導入してくれたのです。
ちなみにストーブの一番のお気に入りポイントは実用性が高いのに安い事だそうです。
この日、ご主人は出張中でお会いできませんでしたが、留守中の工房は子どもたちの遊び場になっていました。廃材を使って自由に工作。子どもにとっては目に映る全てが遊び道具なのですね。
コミュニティを育む温かな空間
松下園長(写真左)は元々ご主人の工房の2階でカフェをしていました。若いころに保育士として働いていた事もあり、いつか自分で園を持ちたいと考えていたようです。カフェにくるお母さんの話しを聞き、子どもは自由にさせれば勝手に育つのだからと、どちらかというと大人の居場所を作りたかったと話しをしてくれました。
「ぴっぱら」という名前の由来は「頭の中に降ってきた言葉」と笑いながら教えてもらいました。
松下園長が子どもたちの教育だけでなく、大人のコミュニティ空間創りができたのは、松下園長の人生経験もそうですが、何より松下さんの温かい人間味あふれる親しみやすさが理由だと感じました。
今回はいろいろな話しを聞かせて頂きありがとうございました。
末永くMOKI製品をよろしくお願いします!
温かく歓迎してくれた子どもたちにもよろしくお伝え下さい!
最後に
合計4回に渡る「北海道でモキ製作所の製品をめぐる旅」はこれで終わりになりますが、今後も日本全国でユーザーさんの情報を発信していきますので、次回もお楽しみにして頂ければ幸いです。
取材の裏話もありますので良かったら覗いてみて下さい。
(記事執筆:営業課 坂本)