こんにちは、モキ製作所の代表・唐木田です。
12月に入り、薪ストーブが活躍する本格的なシーズンがやってきました。
このタイミングで当社のストーブをご利用いただいている地元・長野県のユーザー様を訪問し、使い心地をお伺いしてきました。
今回は3名のお客様の元を訪れたレポートをお届けします。
最初に訪問したのは、戸倉上山田温泉街で100年以上の歴史を持つ老舗旅館「亀清旅館」さんです。
身長2メートル、アメリカ・シアトル出身のタイラーさんが出迎えてくれました。
歴史ある旅館の3代目として、日本人の奥さまとともに経営されています。
旅館に入ると右手に宿泊者用のウェルカムスペースがあり、そこに当社の無煙薪ストーブが静かに存在感を放っています。
ご購入いただいたのはもう20年近く前。
「日本に来て旅館を継ぐときの条件の一つが薪ストーブを入れることだったんですよ。アメリカでは薪ストーブが一般的な暖房器具としてあるんですが、アメリカ製の薪ストーブを入れる気にはなれなくて…せっかく日本の旅館を継ぐんだから、日本製の薪ストーブを探していたんです。そうしたら偶然近くにモキ製作所があってすごくびっくりしたんです。何でも燃やせるからすごく便利。デザインも日本を感じさせるから気に入ってますよ。」と流暢な日本語で教えてくれました。
最近はインバウンドのお客様が3割近くを占めるらしく、アメリカや台湾からの宿泊者が多いとのこと。
タイラーさんの温かい笑顔が、異国の地で奮闘する姿とともにとても印象的でした。
菓恋(シフォンケーキ専門店)
次に訪問したのは、長野県で一番有名な観光地である長野市善光寺の門前にあるシフォンケーキ専門店の菓恋(かれん)さん。
古民家を改装したレトロで可愛らしいお店です。
店内に入るとシフォンケーキの甘い香りが包み込んでくれます。
一人でお店を切り盛りしているエネルギッシュな奥さまが出迎えてくださいました。
お店の奥には新しくカフェスペースが増設されており、「善光寺のご開帳に合わせて頑張って作ったの。」と嬉しそうに話してくださいました。
アンティークなソファや机を自ら買い付けたとのことで、温かみと親しみのある空間が広がっていました。
お店に入ってすぐ右手で活躍しているのが当社の薪ストーブ。
「何でも燃やせる薪ストーブというところと、お手頃な値段だったから買わせてもらったの。外国製の薪ストーブは高くて手が出ないもの!」と明るい笑い声を出しながら購入のきっかけを教えてくださいました。
善光寺へお参りの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
最後にお邪魔したのは、木島平村で新築やリフォーム、エクステリア工事を手がける「小野澤建設株式会社」さん。
今年で81歳になる創業者の会長さんが出迎えてくれました。
木工作業場では、大型薪ストーブのSL250をご使用いただいており、作業場で出る木の削りくずや端材を燃料として活用されています。
「寒い日は暖を取れるし、やかんで湯を沸かせるから重宝しているよ。カンナ作業で出る削りくずは最高の着火剤だぞ。」と手際よく実演してくださいました。
あっという間に炎が立ち上がって、続けざまに端材もどんどん投入していきます。
当日は雪が降る寒い日でしたが、ストーブのおかげで広い作業場がぽかぽかと暖まっていく様子を体感することができました。
会長さんは当社製品の大ファンで、家庭用薪ストーブを自宅に設置してくれていたり、防災イベントストーブや無煙炭化器もご購入していただいていました。
「おたくの会長とも俺は仲良しなんだぞ。元気にしてるかな?この前会った時は2時間も話し込んじゃったよ。」と楽しそうに話してくれる会長さんの姿が印象的でした。
まとめ
今回、亀清旅館さん、菓恋さん、小野澤建設さんを訪問させていただき、当社の薪ストーブを実際にご愛用いただいている現場を見ることができ、大変感慨深い時間になりました。
ご購入いただき、そして日々の暮らしや仕事の中で使い続けてくださっていることに、改めて心より感謝申し上げます。
また、ユーザー様と直接お話を伺うことで、薪ストーブがそれぞれの場所でどのように役立っているのかを知ることができました。
現地で生の声を聞くことは、私たちメーカーにとって非常に重要なことです。
これからも、ユーザー様との対話を大切にしながら、より良い製品とサービスを提供できるよう努めてまいります。
薪ストーブを通じて、多くの方々の暮らしや仕事に温かさと彩りを届けることができるよう、これからも全力で取り組んでいきたいと思います。今回の訪問を通じて得た学びを糧に、さらなる成長を目指します。
今後ともよろしくお願いいたします。
おまけ
最後の小野澤建設さんで、営業1年目の山根さんが会長さんから薪割りのレクチャーを受けました。
神奈川県出身の山根さんにとって薪割りは貴重な経験だったようで、少し腰が引けた初々しい姿が微笑ましく、良い思い出になったようです(笑)。
(記事執筆:代表 唐木田)